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ごあいさつ

 

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民文連 理事長
新倉 武

 「希望の未来へ!」  理事長 新倉 武

 日本は島国という特殊な環境下に位置したこともあり、他国との交流に距離をおき、独自の文化を保持してきた歴史をもっている。

 特に、戦後に至り他国の文化が怒涛の如く流入し、ある面では、物珍しさに耳目を捕われ、政治の統括のもとに、繊細で情感に溢れた世界に誇るべき日本文化を軽視する方向に向かったことは、大きな誤りであったといわなくてはならない。
 
 悠久の歴史の中で育まれた、民族の血ともいうべき独自の文化、それを土台として、広く世界文化を取捨選択して取り入れることは、地球は一つといわれる時代にあって、欠かせない生き方であることはもちろん正解ではあるが、依って立つ土壌まで否定する生き方は、如何なものかと思わずにいられない。

 日本文化は、特に人間の内面に光を当て、そこから外に向かって発せられる強さが、特有であるともいえるが、現今の日本社会そして世界を見るに、いずこも、人間そのものの内面からの変革なくして、この行き詰まりを打破する道は無いといえる。
まず志を立て直し、一人一人の人間の心に「希望の光」を与えゆく、力強い文化の台頭が待望されることが、今この時であると考えます。

 政治家をはじめとして、社会的影響力のある人、また庶民一人一人が、(1)己の為か、(2)世の為人の為か、を問いかけ、小手先ではなく、本格的に実践しゆくことが、急務であると思われる。その根本の一つが、日本本来の文化の再生にあることを思い、今日よりさらに熱い心で前進を開始したいと念願する者です。

 例として、具体的に言えば、数年前から、このままでは良くないとの考えから、教育の場でも、その試みがなされてきているが、三味線を揃えるとか、楽器から入ろうとする傾向があるように思われる。私は、音楽は歌から入ることがベターであると考える。誰でももっている個性豊かな楽器“声”、音楽といっても、最も大事な要点は歌心であり、また人間に直接響くものこそ、歌であると思われる。

 また、教える先生も、ほとんどの方は、西洋音楽の理論を学び、音楽学校でも西洋音楽を専門にした人が多く、日本の音楽の素晴らしい面を感じない人も多い。ゆえに、子供たちを教える先生の教育の体系を、専門家を招いて作りゆくことが、まずは手始めとなると思う。

 ともあれ、これらのことは一朝一夕に成し得るものではなく、一度崩壊した日本の宝を、忍耐強く、着実に、進め征くことが、輝ける未来社会構築への第一歩と心に決めて参りたいと念願しております。

( 2012年1月 )